未来の風力発電

エネルギーが尽きることのない風力発電の可能性を求めて、世界では様々な新しい風力利用が考えられています。

羽根のない風力発電

スペインで開発されている風力発電装置「Vortex」には、羽根がありません。

可動部すらなく、先が太い棒が地面に立っているだけです。
そのため、摩擦はないし、潤滑することもなく、消耗部品の交換の必要もありません。

この装置は、1940年に強風で橋が崩壊した事件にヒントを得ています。
風が橋を振動させて、その振動が増幅し、ついに橋が崩落してしまいました。
このことから、風によって振動する棒を使うことで発電が可能と考えました。
このシステムは振動を電力に変えます。

通常の構造物は振動周波数は固定していますが、Vortexは風が強くなると内蔵する磁石の磁力を調節して減衰作用が働き、自身の固有振動数を自動的に調整できます。

風見鶏の写真

風車に比べて製造コストは53%、運用コストは51%に減り、メンテナンスコストも80%削減できます。
これによって発電費用は40%下げることが可能です。
試作品は高さ3m、重さ10kgで発電量は100w。
今後、数年以内に1メガワットの装置の製作を目標としています。

持ち運びのできる風力発電

重量わずか1.8kgの風力発電機が研究されています。

小型風力発電機「WindPax」は3枚の羽根が風を受けて発電し、タブレット型端末などが駆動できる電力を生みます。

折りたたんでリュックに入れて持ち運ぶことができます。
アタッチメントを使ってフェンスの上に固定したり、木の枝からぶら下げることも可能です。

現在、重さ4kgまでの試作品があり、製品化はされていませんが、コンパクトで機能性も高いので、災害時の使用や発展途上国での発電源として、多くの場面での活用が期待されています。

バックパックを背負って歩く複数の男女の写真

屋外であれば、風が吹かない場所というのは、ほぼ存在しないといっていいでしょう。

現在、多くの人が携帯の電波を気にしてWi-Fi環境を探すように、将来は風を求めて人々が空を見上げる。
こうして空の色や季節をより強く感じるようになり、まさしくエコライフの時代がくるかもしれません。

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