太陽光発電の投資ファンドの募集要項には、どのようなことが書かれているのか
出資をする際には、投資ファンドそのものをしっかり調べるのはもちろんのこと、ファンドが取り扱っている商品もしっかりと分析しなければなりません。
太陽光投資ファンドの場合、「太陽光発電の設備」が商品となりますが、商品説明にはどのようなことが書かれているのでしょうか。
設備の所在と詳細
まず書かれているのが、設備そのものに関する説明です。
概要では設置予定の都道府県までしか書かれていませんが、詳細を見ると都道府県のほかに市町村名も書かれています。
写真も掲載されてるため、周辺の環境も分かるようになっています。
発電容量も記載されており、予定している合計の発電容量が書かれていますが、計画当初から容量の変更がなされる場合もあり、その場合はその旨が記載されます。
土地の中で、投資先はどの位置にあるのか、そしてシステムはどのようなものを使っているのかも記載されています。
発電した電力の売電先の電力会社名と、その買取価格も記載されています。
投資について
想定発電量と売上予算(例)
発電量(kWh) | 売上予算(円) | |
---|---|---|
1年目 | 87,637 | 3,145,214 |
2年目 | 171,240 | 6,164,640 |
3年目 | 170,070 | 6,122,520 |
4年目 | 168,900 | 6,080,400 |
5年目 | 167,730 | 6,038,280 |
6年目 | 166,950 | 5,997,240 |
7年目 | 165,420 | 5,955,120 |
8年目 | 164,250 | 5,913,000 |
9年目 | 163,080 | 5,870,880 |
10年目 | 161,910 | 5,858,760 |
合計 | 1,586,557 | 57,116,054 |
設備の詳細と並んで重要なのが、投資の詳細です。
以下のような項目が記載されています。
- 申込単位
- 募集している合計単位
- 運用期間
- 目標の利回り
- 平均分配率
ここでしっかりと目を通していただきたいのが、「分配シミュレーション」です。
分配シミュレーションでは、太陽光発電の年間発電量と売上予想が書かれているのが一般的です。
売り上げを出資者にどのように分配をしていくのか、次のような内容も書かれています。
- 締日や現金が分配されるタイミング
- 各年の分配金額と分配率
- 平均利回りとそれを運用期間全体で見た場合の数値
- 発電量によって分配金がどれくらい変動していくのか
しっかりとした投資ファンドであれば、これと同時に投資の際のリスク(元本保証がない、源泉徴収が行われるなど)も記載されているのでしっかりチェックしましょう。