原発廃炉・巨大蓄電池の導入で見える九州エリアの太陽光発電の今後

巨大蓄電池で30万kwの受け入れ拡大!?

発電所の写真

2015年1月、各電力会社が再生可能エネルギーの受け入れを再開しましたが、
九州電力はこれまでの30日ルールから無制限に発電を抑制できる「新ルール」を発表。
再生可能エネルギーの普及拡大に懸念の声があがりました。

そんな中、4月10日に九州電力が巨大蓄電システムの導入を計画していることが明らかになりました。
国の補助金により、今年度中の稼働を目指しており、豊前発電所(福岡県豊前市)敷地内に設置を予定。
その容量は世界最大級のおよそ30万キロワットに達すると見られています。

蓄電池は、太陽光や風力等の電力を安定した電気に変えて送りだすことができるため、
これが実現すれば、天候に左右されやすい電力の安定供給と再生可能エネルギーの受け入れ拡大に繋がります。

太陽光発電事業に追い風?
玄海原発1号機の運転終了で約60万kwの受け入れ拡大。

太陽光ソーラーパネル

3月18日には九州電力が管理している玄海原発1号機(佐賀県玄海町)の廃炉を正式決定しました。

政府は、福島第1原子力発電所の事故を受け、原発の運転期間を原則40年と定め老朽原発の廃炉を促しており、
運転を継続するためには、原子炉の老朽化を特別点検をした上で原子力規制委員会の新規制基準をクリアしなければならない。

新規制基準を満たすためには多額の対策工事が必要となり、
九州電力は、稼働しても採算が合わないと判断し、運転延長申請を断念する事を今回決定しました。

運転終了が確定したことで、設備利用率をもとに計算すると約61万kw相当の太陽光発電所を追加できる見込みです。
2014年9月に各電力会社が受け入れ保留する、というニュースが流れてから「太陽光発電事業は終わりなのでは?」という意見をよく耳にします。

しかし、今回の発表によりうまくいけば約90万kw近く余力が出来る事になります。
さらに、再開発表後から現在までで約140万kw近く太陽光発電事業を辞退した事が九州電力の発表で明らかになっています。
合わせれば約230万kw….出力抑制を回避する事は出来ませんが、余力が大きくなればなるほど抑制の影響も想定していたよりも抑えることができるのでは?と予想されます。

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