メリットも多い地熱発電

日本では設備の少ない地熱発電ですが、そのメリットは多く、課題を解決する手法や研究開発が行われています。

出力が一定であるメリット

再生利用可能エネルギーの中でも、太陽光や風力と違って地熱は出力が一定で、
1日を通して電気を安定的に供給できるのが最大の利点です。

また、稼働を始めたら半永久的に安定して発電できることも大きな特徴です。
二酸化炭素の排出量もかぎりなくゼロに近く、地球に優しい電力となります。
地下から汲み上げられた熱水に含まれる重金属などの有害物質はそのまま地中に戻されるので安全です。

地熱発電の写真

それでも普及しないのは、地熱発電の出力規模が5万kw以下と小さく、初期コストを回収するのに20年以上かかってしまうためです。

地熱発電の試み

現在の地熱発電は、地下から取り出した熱水から生じる蒸気や、直接吹き出す蒸気を使ってタービンを回して発電します。この場合、200℃以上の水蒸気が必要となります。

現在の地熱発電は、一般的に熱を伝える流体が存在する「対流型地熱資源」が利用されています。
これに対し、流体が存在しない地熱資源として、高熱を帯びた岩石などが存在する「高温岩体型地熱資源」があります。

これまでは利用されませんでしたが、近年は新しい技術で大型の地熱発電所建設が進められています。高温岩体が存在する近くまで掘り下げ、水を送り地熱の貯留帯を作り、蒸気を作って発電しています。

オーストラリアで100万kwの巨大地熱発電所の建設が進められており、日本企業も参画しています。

地熱発電のイメージ写真

さらに、200℃の蒸気が得られなくても沸点の低い液体を利用するバイナリー発電の技術も実用化されています。温泉施設では高温の源泉の場合、温度を下げて使います。
その時に、バイナリー発電の熱交換器に高温のお湯を通すことで、発電できるのでコスト削減につながります。

日本国内で地熱発電所は少ないのですが、アイスランド、ニュージーランドといった場所で日本企業が地熱発電所を建設しています。
こうしたノウハウを活かせば、日本の豊富な地熱資源を利用できるようになるでしょう。

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