バイオマス発電の基礎

じゃがいもの皮の写真

「再生可能な生物由来の有機性資源」をバイオマスと呼びます。
石油、石炭のような化石資源は除きます。
バイオマスの名前の由来は、「生物資源(bio)」の「量(mass)」を現す造語です。
バイオマスには3種類あります。

01.廃棄物系バイオマス

廃棄される紙、家畜排泄物、食品廃棄物、建設発生木材、製材工場残材、下水汚泥等になります。

廃棄される紙のイラスト

02.未利用バイオマス

稲わら、麦わら、もみ殻等の農作物被食用部や森林資源の中でも林地材木といった未利用のものになります。

森林のイラスト

03.資源作物

バイオマス利用を前提に育てられる作物で、サトウキビやとうもろこしなどがあります。

トウモロコシのイラスト

これらを利用するのは、ほとんどが燃焼させて温熱か、発電のエネルギーとして活用することです。

政府が促進

日本では、2006年の3月に「バイオマスニッポン総合戦略」として閣議決定されています。農林水産省、環境省を含め、国がらみで推進されています。

一見、ありふれた原料を使ってエネルギー利用が可能となる夢のような話ですが、現在に至るまで大きな産業となったことを聞くことはなく、かえって各地での失敗例も挙げられています。

これら3種類のバイオマス原料にはそれぞれ課題があります。
廃棄物系は汚泥、食品廃棄物などは含水量が多く、燃焼させるまでに乾燥させなければなりません。乾燥工程にも実はエネルギーを消費してしまい、燃焼させて得られるエネルギーと相殺すると、微量か下手をするとマイナスにもなりかねません。
未利用バイオマスは、森林、農業地帯に存在しますが、総量は多くても広範囲に存在します。
そのため、それらの資源を集める運搬コスト、人件費を当てると割にあわなくなります。

森林の写真

資源作物はブラジルなどで、サトウキビから自動車燃料となるバイオエタノールを製造するために広く栽培されました。しかし、世界的な人口増と食料危機を迎える時代にあって、人間の食料を燃料とすることに批判が集まりました。

このように、バイオマスには多くの課題と可能性をも秘めています。
バイオマス利用の新規技術もチャレンジされています。
これらの背景を紹介していきます。

バイオマス発電推進の理由

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