バイオマスを液体燃料へ

バイオマス資源が大量に存在する場所は、都市型バイオマス(汚泥、廃棄物など)以外は、都市部とは離れていることがほとんどです。そこでエネルギーに変換できても、利用の方法に課題が残ります。

バイオマスプランテーションの課題

バイオマスから発電する規模を、商業火力発電所と同等の能力を持たせるシュミレーションをします。

例えば、発電規模が1日5万kwとしてその原料は、成長の早いユーカリを想定します。
約300平方kmでバイオマス資源を供給し、運用することが可能と試算できます。
この300平方kmという広さは、川崎市2つ分に相当します。これだけ広大な土地を確保するとしたら、日本国内は難しく、アジアやオセアニア、南米などに求めるほかにありません。
しかし、そんな場所で、熱利用で電力需要はありません。発電しても、膨大な蓄電設備が必要となり、さらに長大な送電コストや、送電によるロスが発生することになります。

液体燃料の写真

そこで、検討されているのが、エネルギーの液体燃料化です。
バイオマスプランテーションで得たエネルギーを液体燃料にできれば、輸送コストは大幅に軽減できるからです。

液体燃料化の技術開発

バイオマスをどう利用するか。
これまで、石炭や廃棄物のガス化などの技術から、バイオマスをガスとして改質し、ガソリンや軽油代替の燃料を製造する技術や、メタノールなどの基礎物質に変換する技術が研究されています。

バイオマス起源の自動車燃料として進められているのが、メタノール燃料です。
これらは、食料を原料とします。サトウキビ、トウモロコシなどの糖質やでんぷんを発酵させて、エタノールを精製します。

とうもろこしの写真

または、ヒマワリ、アブラナ、パームなどの種子から油成分を抽出し、これをメタノールでエステル化し、バイオディーゼル油とします。ただし、これらは食料を原料とし、産地も限られるため、自動車燃料の代替とするには、絶対量が問題です。
これに対し、廃棄物なども含めたバイオマス原料をガス化して、メタノールを合成する技術も研究されています。

バイオマス ガス化メタノール合成技術

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