バイオマスを本格導入したメルセデス

ブラジル・メルセデスがアマゾンで実現させた「バイオマス製品を自動車部品化」は、本社でも加速化しています。

内装材の9割がバイオマス

バイオマス製品を積極的に自動車部品に取り入れることで、メルセデスは洗練された企業イメージを向上させ、消費者のニーズを満足させる差別化戦略をとっています。

ドイツ・シュツットガルトにあるメルセデスのカスタマーセンターには、バイオマス製品の素材部品が展示されています。ドアトリム、ドアの内装、アームレスト、後部ドアなどにも植物素材が使われ、乗用車では内装材の9割にバイオマス製品が使われています。

自動車の内装材のイメージ写真

メルセデスの顧客は、内装材にプラスチック製品が使われていると、安物とのイメージを持つそうです。かえって、バイオマス製品の質感のほうが高級に見えると喜ばれる、といいます。

外装材にも導入を図る

メルセデスでは、バイオマス素材を外装材として利用する研究開発も進めています。

これまでの外装材には、ポリプロピレンやグラスファイバーが使われています。確かに、強度的にはアマゾンのクロア繊維、南アフリカのサイザル麻、ドイツやフランスのリネン(亜麻)などは、グラスファイバーには劣ります。
ところが、重量当たりの強度ではグラスファイバーが一番弱くなります。つまり、重量の軽減化を計って燃費を向上させるためには、バイオマス素材の利点が生まれてきます。現在はさらに耐水、耐衝撃などについての研究が進められています。

自動車の外装材のイメージ写真

メルセデスは、環境によければ新しい部品に導入する、というわけではありません。
さらに、技術的に性能がいい、経済性がいい、との点も満たす、社内の厳しい規格があります。

また、同社のバイオマス利用戦略の大きな特徴は、地域資源の活用を重視していることです。
品質や価格、生産性がクリアすれば、「ドイツのベンツはドイツのバイオマス素材」、「ブラジルのベンツはブラジルのバイオマス素材」と、将来の地域経済の活性化を視野に入れています。

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